出典:環境庁水質保全局、水生生物保全に係る水質目標について(2002)
渓流ルアー釣りで釣れない要因は様々ですが、水温が釣れない大きな要因の一つです。
今回は科学的根拠と渓流釣り歴9年の経験を基に渓流魚が釣れる水温を解説していきます。
Contents
魚は変温動物
渓流魚に限らず殆どの魚は変温動物なので、水温の変化に敏感です。
渓流魚の適水温を知っていれば、どのポイントに魚がいるかの予測が立てやすく魚にアプローチしやすくなります。
同じ場所でもポイントや深さが変わると水温も変わってくるので、様々な場所を水温計で測ると釣果を上げる手助けになります。
✔︎ 水温で渓流魚のいる場所のイメージが出来る
✔︎ 同じ場所でもポイントや深さによって水温が異なる
ヤマメ・アマゴの場合は?
【低活性】水温6℃以下
解禁当初から初春まで水温が上がりづらく、ヤマメ・アマゴも低活性なことが多い。
この時期は流れが緩やかな深場や日当たりが良い開けた里川・本流などで動かないことが多い。
水温が上がる昼間や水温が安定している深場攻略が釣果を上がるポイントだ。深場攻略にはスプーンが沈下速度が速く、飛距離も出るのでおすすめだ。
✔︎ 水温が上がる昼間が○
✔︎ 水温が安定する深場を攻略が○
【適水温】水温6-13℃
春〜初夏、秋がヤマメ・アマゴの適水温期になる。
水温8℃程からルアーを追い始めるので、ルアー釣りの適水温は8-13℃程と言える。
こらくらいの水温になってくると、淵〜瀬どこのポイントにもヤマメ・アマゴがいるので、気をつけて遡行したい。
✔︎ 水温8℃程からルアーを追い始める
✔︎ 淵〜瀬どこのポイントにも魚が居る
【ほぼ釣れない】水温20℃以上
夏の水温20℃以上になると、ヤマメ・アマゴはほとんどルアーを追わなくなる。
高水温期には、水温が低い山岳渓流がおすすめ。夏には涼しく快適に釣りが出来る。
その他には、水温が上がる前の朝方の浅瀬に魚が付きやすい。スピナーが浮きづらく浅瀬攻略におすすめだ。
また雨の後も水温が下がり、餌となる虫もよく流れてくるので活性が上がって釣りやすくなる。
✔︎ 水温の低い山岳渓流が○
✔︎ 朝の気温が上がる前が○
✔︎ 水温が下がる雨の後が○
イワナの場合は?
【適水温】水温0.5~16.8℃
イワナの適水温は0.5-16.8℃ですが、活性が高くなるのはヤマメ・アマゴと同じく6-13℃に感じる。
イワナはとても警戒心が強く、岩陰などでじっとしている事が多い反面、捕食に関してはとても獰猛な性格だ。
ヤマメよりも捕食動作が遅いので、流れが緩やかな場所を好む傾向にある。
✔︎ 活性が高くなるのは6-13℃
✔︎ 岩陰などの底に定位
✔︎ 緩やかな流れを好む
【生存可能限界】水温20℃
水温が20℃以上になるとイワナは生きていけない。
基本的には水温15℃以下の冷水域に生息している。なので源流域に行くほどにイワナが釣れる可能性が上がる。
✔︎ 水温を20℃を超える場所にはイワナは生息出来な
✔︎ 源流域に行くほどに釣れる確率が上がる
水温計の使い方
アナログ式
アナログ式水温計は、水中に水温計を浸けて1分ほど放置するだけで水温を測定出来る。正確な水温が測れる一方で、少し手間が掛かってしまう。
コンパクトなので、ラインの先に結んでキャストして深場などの水温測定も可能です。
⚫︎正確な水温が測れる
⚫︎深場などもキャストして測れる
⚫︎コンパクト
⚫︎測定まで1分程かかる
非接触型
非接触型水温計は、温度測定部を水面に向けながら近づけ、測定ボタンを押すだけで水温を測定出来る。
陸から瞬時に水温が測定出来る一方、正確な水温と誤差がある。簡易的に手間を掛けずに水温を測るのに便利だ。
⚫︎陸から測れる
⚫︎約1秒で測れる
⚫︎測定に誤差がある
まとめ
渓流魚は変温動物なので、水温の変化に敏感だ。適水温を好むので、水温を測ることで魚のいるポイントをイメージしやすくなる。
渓流釣りで魚がいるポイントが分かれば大きなアドバンテージになるので、水温計を買って実際に様々な場所で使ってみよう。