渓流釣りで深場や流れの緩い場所を探る時に活躍するのがスプーン。実際にスプーンは良く釣れるルアーです。
しかし管理釣り場を対象としたスプーンが多く、それらは流れの速い渓流では使いづらい。
渓流スプーンの使い方、使いどころとおすすめ5選を紹介していきます。
Contents
スプーンの基本的使い方
基本はただ巻き
スプーンの使い方の基本はただ巻き。一番多用する使い方だが、これが中々難しい。
速く巻くと動きが破綻してスプーンが回転してしまう。回転しない巻きスピードでのただ巻きが基本となる。
ただ巻きの基本は一定速度でリールを巻くこと。渓流では流れがあるので、流れの速さに応じて早く巻いたり遅く巻いたりする。
✔︎ 基本は回転しないスピードでただ巻き
✔︎ 流れに応じて巻く速度を調節
アクションを取り入れよう
スプーンは基本的にはただ巻きで使うが、トゥイッチもこなすことが出来る。
トゥイッチとは小刻みにロッドの先を動かしながらリトリーブすることでラインスラッグが生まれ、ルアーが何度も止まりアクションになる。
スプーンでの連続したトゥイッチをすると、浮き上がってしまうのでフォールの間をとろう。
他にも深場ではリフトアンドフォールが効果的。
フォールさせたスプーンをリトリーブorロッドをあおりスプーンを浮かせて、糸フケを取りながらフォールさせてを繰り返す。
場面によってアクションを使い分けよう。
✔︎ 連続トゥイッチの場合は、フォールの間をとる
✔︎ 深場ではリフト&フォールが効果的
スプーンの使いどころ
U字ターン
スプーンは浮き上がりやすいので、アップクロスが基本。
アップクロスにキャスト後、ラインテンションを維持しつつドリフトさせ、クロスに差し掛かったらターンさせるのが基本となる。
ターンしたきっかけに魚がバイトしてくることが多いので気を抜かないようにしよう。
✔︎ アップクロスが基本
✔︎ ターンをきっかけにバイトしてくることが多い
深場攻略に
スプーンは遠投性に優れ、沈下スピードも速いので深場攻略に最適だ。
深場攻略には7g程度のスプーンがおすすめだ。重いほど遠投性と沈下スピードに優れ、深場に潜む大物にアプローチしやすい。
淵や堰堤、ゴルジェなどの深みで使ってみよう。
✔︎ 遠投性、沈下スピードに優れる
✔︎ 深場攻略には7g程度が◎
スプーンの選び方
形状
スプーンの形状は様々であるが、基本的に幅が狭い程流れに強いが、アクションは小さい。また幅が広い程動きや波動が大きいが、浮き上がりやすく早巻きが苦手だ。
またS字カーブが緩やかなスプーンはアクションが小さく、カーブがきついほどアクションも大きくなる傾向がある。
✔︎ 幅が狭い程流れに強いがアクションは小さめ
✔︎ 幅が広い程動きが大きいが早巻きが苦手
✔︎ S字カーブが緩やかな程アクションが小さい
✔︎ S字カーブがきつい程アクションが大きい
カラー
カラーに正解はないが、ここでは基本となる考え方を紹介します。
様々なカラーが発売されているが、基本になるのはシルバー、ゴールドだ。
シルバーは日中など光が差している場面でフラッシング効果が期待でき、ゴールドは濁り時などにアピール力が強く効果的だ。
スレてきたと感じたらマッド系の活用も視野に入れて、カラーローテーションしてみよう。
✔︎ シルバーはフラッシング◎
✔︎ ゴールドはアピール力◎
重さ
渓流では3〜5gくらいが浮き上がりずらく使いやすく、深場攻略には7g程度のスプーンがおすすめ。
重いほど飛距離が伸び沈下スピードも速くなるが、ピンポイントを狙う渓流釣りでは3〜5gくらいが使いやすい。
淵などの深場では7g程度が良く飛び、良く沈むので底に潜む大物にアプローチしやすい。
✔︎ 渓流スプーンは3〜5gが使いやすい
✔︎ 深場攻略には7g程度が○
おすすめスプーン5選
Pazdesign 〝CHIDORI〟
左右にふらつく予測不能な動きの千鳥る渓流スプーン。この予測不能な動きにトラウトは思わず口を使ってしまう。
使い方は上流部から下流にキャストしてただ巻きで最大のパフォーマンスを発揮する。
SMITH 〝D-Sライン〟
S字ベンドフォルムにより、微速から泳ぎ出しレンジキープ力に優れている。
スリムボディーなので、遠投性と素早いレンジ到達力も備えており深場攻略に打って付けのスプーンだ。
フィッシングスタイル、フィールド形態、状況に合わせて選べる5アイテムのラインナップとなっている。
Angler’z System 〝BUX〟
世界初、フロントワイド形状のスプーンがこのBUX。
よく聞かれる形状であるが、このスプーンが元祖。急流の流れにスプーンを乗せ、Uターンさせると最後は逆引きになる。
またその形状から遊泳時にはボディが水平をキープし、レンジキープ能力の高いルアーだ。
TIEMCO 〝ライトニングウォブラー〟
スプーンブレードの肉厚をヘッドからテールに向けて徐々に厚くテーパーさせる独自の製法、テーパーブレードデザインを採用。
この製法により、デッドスローリトリーブ時にもきちんとアクションする。また、飛行姿勢も安定しており飛距離も抜群だ。
流れが速い渓流、深場攻略にもおすすめのスプーンだ。
Daiwa 〝CHINOOK S〟
よく飛び・よく沈み・よく泳ぐベーシックなDaiwaの名作スプーン。
サクラマス攻略用として有名だが、細身のシェイプと肉厚形状で速い流れの渓流でも使いやすい。
サイズが豊富でカラー展開もベーシックからタイガー、ヤマメパターンなど様々でハンマー加工まであり様々な場面に対応している。
まとめ
現在の渓流釣りではミノーイングが主流であるが、スプーンをルアーケースに入れておくだけでも攻略の幅が広がる。
深場攻略はもちろん、スプーン一個でもその日の渓流釣りを楽しめてしまう。
スプーンはとてもよく釣れるルアーなので使い方をマスターしておこう!