ランディングネットが木に引っ掛かって落ちるので、もっとコンパクトにならないかなぁ…
そんな時にオススメのランディングネットがスプリングネット!
スプリングネットの魅力は
◾︎折り畳めるのでコンパクト
◾︎木の枝などに引っ掛からない
◾︎ランディング時にも一瞬で展開
元祖が『インスタネット』という商品なので、インスタネットとも呼ばれたりしています。
今回はそんなスプリングネットの作り方を紹介していきます。
YouTubeでも作り方を紹介しているので、動画が見やすい方はこちらから飛べます。
Contents
必要な材料
グリップ部分には花梨瘤材を使用します。グリップ部分の木材は銘木ならなんでもありですが、花梨瘤材はちょっと重いんですよね。
スプリングフレームとラバーネットはハンドメイドショップBURANさんで購入させていただきました。
真鍮ネジM4と鬼目ナットM4でグリップとスプリングフレームを固定します。
回転ヒートンと真鍮二重リングはネットコード装着用に取り付けます。
グリップの切り出し
厚紙に15cmの長さで好きな形のグリップを描き、テンプレートを作りました。
テンプレートを使って花梨瘤材に線入れを行います。
線に沿って切り出していきます。
バンドソーを持っていないので、気合の糸鋸での切断です
グリップの成形
これまたベルトサンダーが無いので、気を付けながらディスクグラインダーで持ちやすいように荒削りしていきます。
荒削りが終わったら、サンドペーパーの#120-#1,000で成形していきます。
この段階で形が決まるので、持ちやすさをきちんとチェックしながら成形しよう!
サンディングはこだわったらどこまでも出来ちゃうので、自分が納得できるところまでやりましょう。
コンパウンドを使って鏡面仕上げまでするのもあり!
溝掘り
スプリングフレームが入る溝を掘っていきます。これは正直、掘っても掘らなくてもどっちでもいいですが、見た目向上とネジの収まりの為に溝を掘っていきます。
スプリングフレームを40mm、グリップに被る様に線入れをします。
今回40mmで作ってみましたが、強度的には問題なさそうです。
彫刻刀の平たいやつで線に沿って切れ込みを入れておきます。
そしたら彫刻刀の平たいやつで気合いで掘っていきます。
掘り終えたらヤスリで整えていきます。
ある程度上手く掘れましたが、他にも良い方法があればコメント欄で教えてください
スプリングフレーム穴あけ
スプリングフレームに穴あけをしていきます。
先ずは穴あけする場所に金属用ポンチでくぼみをつけましょう。今回は代用品で行ったので、穴が真ん中に空けれませんでした…
金属用のドリルビットで徐々に径を上げていきながら、最終的に4mmで穴あけしました。
穴が真ん中でなかったり、穴の径が大きすぎると負荷がかかった時にそこから折れやすくなってしまうので、慎重に穴あけしたいところです。
最後になるべくバリは取っておきましょう。
鬼目ナット取り付け
溝にスプリングフレームを当てて、鬼目ナットを取り付ける場所に印を付けておきます。
印の場所に穴開けをしていきます。徐々に穴を大きくして、最終的にM6のドリルビットで穴あけをします。
このときにマスキングテープを掘りたい深さにドリルビットに貼っておくと、掘りすぎることがないのでオススメです。
開けた穴に鬼目ナットを六角を使って取り付けていきます。
これで鬼目ナット取り付けの完了です。
取り付けテスト
ここまで来たら、グリップとスプリングフレームがきちんと取り付けられるか確認してみましょう。
上手く嵌まらない場合はスプリングフレームの穴を広げて対処しましょう。ただ広げ過ぎるとそこの強度が下がるので、なるべく最小限で。
また強度が心配な方は、スプリングフレームとネジの間にプレートを作って挟むのも手だと思います。
きちんと畳めるかもチェックしておきましょう。
ヒートン取り付け
取り付けテストが問題無さそうであれば、ヒートンを取り付ける穴を開けていきます。
穴あけが出来たら、エポキシ接着剤でヒートンを取り付けていきます。
ヒートンの上半分も接着してしまうと回転式ヒートンで無くなってしまうので、ヒートンが半分埋まる深さでヒートンを接着します。
オイルフィニッシュ
エポキシ接着剤が硬化したら、グリップ部分をオイルフィニッシュしていきます。
リンシードオイルを使ってグリップを2度塗りします。
最後に蜜蝋クリームで仕上げて乾燥させたら…
グリップ部分の完成です!
組み立て
ここまで来たらついに組み立て。
スプリングフレームにラバーネットを通していきます。
ラバーネットが通せたら、スプリングフレームとグリップを真鍮ネジで固定してヒートンに二重リングを通せば…
スプリングネットの完成です!
数日で完成することが出来ました!
折り畳みも問題なく、展開もスムーズ!
最後にレザーで専用ポーチを作ればこんなにコンパクトになります。
いくら掛かった?
気になるのがいくら掛かったのかというところ。
材料だけでこれくらい!結構安く作ることが出来たんじゃ無いでしょうか?
銘木次第ではもっと価格も抑えられるはずです。
まとめ
以前銘木のみでランディングネットを製作しましたが、それと比べるとだいぶ楽に製作する事が出来ました。
ランディングネット製作入門にもオススメです。
是非トライしてみてください!